アニメの舞台となった土地を訪れる「聖地巡礼」。アニメの舞台を聖地巡礼したことがある人は9.7%であることが、アクロスソリューションズ(金沢市)の調査で分かった。
聖地巡礼の経験者は10人に1人と少数派ではあるものの、年代別に「ある」の割合を見ると、50代は5.6%、60代以上は2.7%なのに対し、20代は16.1%と、若い年代のほうがアニメの聖地巡礼に意欲的なようだ。
聖地巡礼に行く頻度(経験者のみ)を見ると、年に1回以上の割合は53.2%とほぼ半数。一方、特定のアニメが公開されたときのみの割合は21.5%という結果に。
聖地巡礼に行った際、どのようなアクティビティーを楽しむことが多いのかという質問に対し、「アニメのシーンが描かれた場所を訪れる」(64.6%)がトップ。次いで「アニメと関連のある地域や施設を探索する」(49.8%)、「アニメに関連した地元の食事やお店を楽しむ」(34.6%)が続いた。
「他のアニメファンと交流する」「SNSやブログで体験を共有する」はいずれも8.0%と低め。この結果について、同社は「普段はアニメの感想をSNSやイベントで共有している人たちも、聖地巡礼ではSNSに共有せずひっそりと楽しんでいるのかもしれない」とコメントしている。
インターネットによる調査で、対象は20〜60代以上の男女2421人。調査日は8月9日。
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