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冷暖房完備の室内でキャンプ!? アウトドアブランド「LOGOS」がユニークなホテルを運営するワケ2018年オープン(3/4 ページ)

京都府城陽市の総合アウトドアレジャー施設「LOGOS LAND(ロゴスランド)」内に、冷暖房完備の室内でキャンプ体験ができるホテルがある。2018年から運営を開始した狙いを取材した。

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ロゴスブランドのターゲット

 ロゴスには「5m/800m理論」がある。

 「5m」は海岸から沖までの5メートル、「800m」は標高800メートルの山をそれぞれ指している。海辺から5メートル以上になるとマリンスポーツの領域になり、800メートル以上の山だと本格的な登山の領域になる。同社が狙うのはそうした“本格派”のニーズではなく「海辺で遊ぶ」「気軽に野山を楽しむ」ことを目的とするファミリー層だ。ロゴスブランドの商品もそうした思想で設計している。

 なお、同社が創業したのは1928年で、もともとは船舶用品問屋だった。LOGOSブランドによるアウトドア用品を本格展開し始めたのは1985年。ファミリー向けに安価な商品を開発し、ヒットしたことから事業の軸足をアウトドアに移してきた歴史がある。


テントで素泊まりも可能なフリースペース

屋根があるので天候に左右されにくいBBQテラス

「5類」移行後の動向は?

 コロナ禍で密を避けられるレジャーとしてアウトドアが注目されたが、23年5月には新型コロナの感染症法上の位置付けが「5類」へ移行した。ロゴスランドの利用動向にはどのような変化があったのだろうか。

 川岸氏によると、保育園や幼稚園が「お泊り保育」という行事で利用するシーンが増えているという。「寝袋で寝るのが初体験」という子どもに珍しがられている。

 また、企業などの団体利用も増えている。自然の中での研修をして、従業員同士の親睦を深めるのが目的だ。BBQをしたり、テントの中で一緒で寝たりといったように、いつもと違う研修を企画したいニーズが生まれている。

 屋内でテント体験ができる部屋も、団体客が増えている。子ども同士が友達という複数のファミリーや、家族3世代が同じ部屋で過ごすといった利用をされている。

 また、同社にはホテルからの問い合わせが増えているという。ロゴスブランドの商品をホテルの室内に導入し、新しいサービスを提供するのが目的だ。


ロゴスランドのさまざまな施設

ロゴスランドのさまざまな施設

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