この記事は、『得する説明 損する説明 できる人の話し方、その見逃せない法則』(伊藤 祐著、SBクリエイティブ)に掲載された内容「○○という欠点がありますが、改善可能です」に、編集を加えて転載したものです(無断転載禁止)。
○○という欠点がありますが、改善可能です
突然ですが、「いいことばっかり言う人」ってうさんくさくないですか?
どんなモノゴト、どんなヒトにもよい側面もあれば悪い側面もありますし、強みは状況によっては致命的な弱みにもなります。
にもかかわらず、早口で「弊社のサービスは本当に最高で、どんな場合でも誰に対してもおすすめです。とても人気で提供数も限られていますし、すぐに購入すべきですよ」みたいなことを言われてしまうと、ちょっと「ウッ」ときますよね。
『北風と太陽』の寓話にもあるように、「とにかくゴリ押し」はあまり効果がないのです。
そうではなく、自ら「いやー、ここだけは正直微妙なんですよ。でも、これこれこうすればそのデメリットはカバーできるんで、どうですか?」とさらけ出すことで信頼される説明になるフレーズ、それが「弱点暴露」です。
コンサルティングファームで働いていた頃、コンサルティングプロジェクトの実行に加えて、営業活動のサポートもしていました。
ただ、本業はあくまでもコンサルティングであったため、「毎月ここまで売らねば」という売上目標はなかったんですよね。そのおかげもあり、「うちの強みと弱みを考えたとき、お客さまにとって本当に最高の提案になるのか?」と考え、「正直この分野は弊社よりも他のコンサルティングファームに依頼したほうがいいかなと思います」と率直にお伝えすることも多かったです。
普通の人はやらないからこそ、圧倒的な信頼度向上につながる
「そんなこと言ったらお客さんに逃げられちゃうのでは!?」と思う方もいるかと思いますが、意外とそうでもないんです。
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