インタビュー
鳥山明の名作『SAND LAND』のメディア戦略 バンダイナムコが映画からゲームまで展開する狙い:グループ総出のプロジェクト(1/2 ページ)
鳥山明の短編作品『SAND LAND(サンドランド)』の映画が映画館で上映中だ。ゲームやグッズ販売などバンダイナムコグループが一丸になっての展開する理由を担当者に聞いた。
『DRAGON BALL(ドラゴンボール)』『Dr.スランプ』などの世界的大ヒット作品で知られる漫画家の鳥山明。その短編作品『SAND LAND(サンドランド)』の映画が、全国443館の映画館で上映中だ。映画レビューサイト「Filmarks」では4.1という評価を得ている。
原作となる漫画は、2000年5月から8月にかけて「週刊少年ジャンプ」で短期集中連載し、同年11月には単行本が発売された。23年越しに映画化した形だ。映画だけでなく、ゲームの展開も予定している。
この映画からゲーム、そしてプラモデルなどのグッズ販売まで手掛けるのが、バンダイナムコグループだ。映画の制作はバンダイナムコフィルムワークス、ゲームの制作はバンダイナムコエンターテインメントが担う。作中に登場する戦車のプラモデルなども、BANDAI SPIRITSが販売していて、まさにグループが一丸になっての展開だ。
20年以上の時を経て、ここまで大規模に展開する背景にはどんな狙いがあるのか。「SAND LAND project」を担当するバンダイナムコエンターテインメントの平野真之さんと、バンダイナムコフィルムワークスの佐々木夕介さんに聞いた。
平野真之(ひらの まさゆき)2006年バンダイ入社。入社から2年間は家庭用ゲームの営業を担当。2008年よりバンダイナムコゲームス(現:バンダイナムコエンターテインメント)にて家庭用ゲームソフトやPCゲームなどを中心に、プロデューサーとして数多くの作品を担当。主な代表作は『ドラゴンボール ゼノバース』シリーズ。現在は『DRAGON BALL』、『デジモン』、『SAND LAND』など版権IPに関わるゲーム企画開発の統括責任者
佐々木夕介(ささき ゆうすけ)1995年バンダイ入社。2006年バンダイナムコゲームス(現:バンダイナムコエンターテインメント)入社。『NARUTO-ナルト-』、『ジョジョの奇妙な冒険』、『機動戦士ガンダム』、『仮面ライダー』、『ゲームセンターCX』など、さまざまな作品のゲームプロデューサーを担当。2019年よりサンライズ(現:バンダイナムコフィルムワークス)。「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」の宣伝担当やガンダム事業運営を経て、現在はサンライズ約200作品のライセンス責任者
鳥山明の「砂漠の世界」から始まった
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