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なぜ「タレ」「からし」抜き納豆を? セブン&アイが注力する低価格PB戦略:経済の「雑学」(2/2 ページ)
セブン&アイ・ホールディングスが、低価格のPB「セブン・ザ・プライス」に注力している。低価格を実現するための工夫や、その背景とは?
消費の二極化に対応
セブン・ザ・プライスの商品は、コンビニのセブンでも取り扱い数が増えている。例えば「食パン」は、セブンの約60店舗で販売していたが、好評だったため現在では沖縄を除く全国に拡大している。
セブン&アイの広報担当者は「さまざまな商品の値上げが続く中で、日常生活ニーズが強い商品を『お求めやすい』と感じていただける価格と品質でお届けし、お客さまのニーズに対応するとともに、より品質にこだわった高価格帯の『セブンプレミアム ゴールド』の展開により『消費の二極化』に対応していく」としている。
消費の二極化に対応する動きは他のチェーンでも見られる。ローソンは23年9月12日からおにぎりとチルド弁当における定番6品の価格を4〜20%値下げしている。例えば、「金しゃりおにぎり 焼さけハラミ」を279円から246円に、「麻辣香る麻婆丼」を497円から397円にそれぞれ値下げした。同社は「それぞれの商品に応じた適正価格で消費の二極化に対応する」としている。
消費の二極化というトレンドに対応したセブン・ザ・プライスはどこまで支持を得られるか。
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