調査リポート
約3割が「奨学金の影響で夢をあきらめた」 具体的には?(1/2 ページ)
奨学金の返済があることで夢をあきめたことがある人は、どのくらいいるのか。奨学金を返済している20〜30代に聞いた。
奨学金の返済があることで夢をあきめたことがある人は、どのくらいいるのか。奨学金を返済している20〜30代の3人に1人は夢をあきらめていることが、アディーレ未来創造基金(東京都港区)の調査で分かった。
あきらめた内容として「趣味への投資」(47.7%)が最も多く、次いで「チャレンジしたいことがある」(47.2%)、「出産や教育に前向きになれない」(45.6%)、「結婚」(44.4%)、「転職」(35.0%)、「資格取得」(32.6%)、「起業」(26.8%)と続いた。
奨学金の返済によって、結婚や出産に前向きになれなかったり、資格取得や転職などをちゅうちょしていたり、次の一歩を踏み出せない人が多いようだ。
奨学金の返済によって「現在の生活が苦しい」と感じている人は66.5%。「満足な預貯金ができない」が76.5%、「ぜいたくができないと感じる」が69.7%と、生活に直接影響が出ている実態がうかがえた。
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