「転職で年収アップするには〇〇」という言葉は、本当か嘘か:40万件以上のデータで分析(3/6 ページ)
「給与が上がらない」「物価が上がって生活が苦しい」といった理由で、転職を考えている人もいるはず。「年収アップの転職を考えるのなら、〇〇」といった文言を目にすることがあるが、これは本当なのか。膨大なデータを分析したところ……。
推定年収の高い企業(業界別)
【年齢別】推定年収の高い企業TOP30社を業界別で分類
若手・ミドル・シニアの年代別の推定年収ランキングにランクインした企業は、どのような特徴があるか考察すべく、業界別で分類したのが以下の図です。
結果、次のような特徴や示唆が読み取れました。
IT業界
若手世代からミドル世代にかけて徐々にIT業界の企業が増え、ピークは40歳時点で30社のうち8社という結果になりました。
コンサルティング・シンクタンク/監査法人業界
25〜45歳にかけて常に7〜9社がランクイン。若手世代とミドル世代では、約3分の1である7〜9社がランクインし続ける傾向が見られました。
商社
全ての年齢で満遍なくランクイン。特に、総合商社「5大商社(三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、住友商事、丸紅)」は25〜50歳のランキングにかけて1社も欠けることなく全社ランクインしました。中でも、三菱商事は5大商社の中で常に1位に君臨し続けました。
金融
全年齢において金融業界は満遍なくランクインしましたが、業態を見ていくと25歳から40歳まではゴールドマン・サックス証券、JPモルガン証券、シティグループ証券といった外資系証券会社がランキング上位を席巻しました。ミドル後期〜シニア世代では外資系証券会社は姿を消し、代わりに野村證券や農林中央金庫、メガバンクといった日系金融及びプルデンシャル生命保険がランクインしました。
メーカー
25〜40歳では1〜2社のランクインでしたが、45歳時点で4社、50歳時点で7社、55歳時点で13社とミドル後期〜シニア世代にかけて多くメーカーが多数ランクインしました。
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