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「250円朝食」はなぜ誕生した? キーワードは「リピート率」 値上げした現在も最安級:松のや、びっくりドンキーを分析(2/3 ページ)
朝食メニューに注力した結果、客数や売り上げに好影響が出ているチェーンがある。「松のや」「びっくりドンキー」の事例を分析する。
最安級の250円朝食が消失
大手外食チェーンの朝食で、松のやと並んで最安級のメニューを提供していたのがなか卯だ。そのメニューは「こだわり卵朝食」(250円)で、ごはん、みそ汁、のり、卵で構成されていた。
23年4月、なか卯は同メニューを290円に値上げしている。値上げの理由について広報担当者は「単に値上げをしたわけではない。『京風つけもの』を新たに加えている。バリューを付けて、価格もそれ相応にしている」と説明している(出所:なか卯、「250円」朝食を値上げ 価格相応に付け足した「バリュー」とは?)。
現在、なか卯で提供している最安の朝食メニューは「こだわり卵朝食」と「目玉焼き朝食」(290円)だ。
290円で朝食を提供している例としては、松屋の「Wで選べる玉子かけごはん」や、すき家の「まぜのっけ朝食」が挙げられる。250円の朝食は、大手チェーンでは最安級のインパクトがあった。290円となった今でも、日中の値段と比べると十分な価格競争力はある。
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