都内で家賃5万円以内、人気の自治体ランキング 2位「足立区」、1位は?
賃貸物件検索サイトを運営するCHINTAI(東京都港区)は、サイトに掲載された賃貸物件を対象に「家賃5万円以内で都内に住みたい人に人気の自治体TOP20」の2023年度版を発表した。
都内で家賃5万円以内の自治体のうち、人気が高いのはどこか。賃貸物件検索サイトを運営するCHINTAI(東京都港区)の調査によると、1位は「八王子市」が獲得。2位は「足立区」、3位は「板橋区」、4位は「練馬区」、5位は「世田谷区」だった。
1位の八王子市は多摩地域の南部に位置し、東京都の市町村で最も人口が多い。新宿から電車で40分程度で、中央自動車道八王子ICがあり車での移動もしやすい。また、市内には中央大学や多摩美術大学など21の大学があり、全国でも有数の学園都市として知られている。
大型スーパーやショッピングビルが複数あり生活利便性が高い一方、高尾山といった緑豊かな環境も特徴だ。また、市が運営する妊娠・出産・子育てをする人を対象とした情報サイトや、駅前で無料レンタルベビーカーを貸し出すサービスなど、子育て世代向けの取り組みに力を入れている。居住者からは「学生向けの物件が多いので家賃相場が安い」(めじろ台駅、4年在住女性)、「アウトレットモールがあり、ヨーロッパ風のきれいな街並みが特徴。自然も多く住み心地の良いニュータウンである」(南大沢駅、9年在住男性)などの声が聞かれた。
2位の足立区は、北千住をはじめとする24駅がある地区。足立区都市農業公園や都立舎人公園など、東京でありながら自然豊かな地域である。千住地域を中心に東京藝術大学など6つの大学が点在し、大学と連携した活気あるまちづくりや区のイメージ向上に取り組んでいる。地域住民や警察署などが連携し、防犯パトロールや見回り活動といった取り組みを行い、安全・安心な街づくりを進めている。
居住者からは「治安が悪いと思われがちだが、住んでいるとそう感じることは少ない」(綾瀬駅、半年在住男性)、「都心までのアクセス本数が豊富。子育ての支援も手厚い」(北綾瀬駅、26年在住男性)という声があった。
3位の板橋区は東京都の北西部に位置。池袋駅や新宿駅など主要駅へのアクセスに優れていながら、区内には約300の公園が点在し、大きな繁華街がないため落ち着いた雰囲気だ。街頭防犯カメラ設置費用を補償する「防犯設備の補助金制度」をはじめ、防犯面での取り組みも行っている。
居住者からは「東武東上線と有楽町線・副都心線の3路線があるので通勤通学に便利」(成増駅、16年在住女性)、「駅から商店街が続いており、基本的に日常生活で必要なものはなんでもそろう」(上板橋駅、3カ月在住男性)などの声が挙がった。
調査は4月1日〜9月30日、賃貸物件検索サイト「CHINTAIネット」のユーザーを対象にインターネットで行った。サイトに掲載された賃貸物件のうち、家賃が5万円以内の物件で問合せの多かった市区町村をそれぞれ集計した。
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