調査リポート
奨学金、約8割が返還必須タイプを受給 情報源はどこ?(2/2 ページ)
奨学金プラットフォームを運営するガクシーは、「奨学金に関する実態調査(2023年版)」を実施した。
奨学金の知識が不足している学生、保護者が多数
「奨学金の知識」について尋ねると、32.8%が「給付奨学金は知っていたが、その種類が多数あることは知らなかった」、29.1%が「給付奨学金が多数あることを知っていた」、21.4%が「給付奨学金は知っていたが、自分や自分の子どもは対象にならないと思っていた」と回答。
また全体では16.5%、非受給者では84.6%が「給付奨学金が多数あることを知らず、奨学金は借りるものだと思っていた」と答えた。
奨学金の情報源1位は「先生・学校からの紹介」
最後に「奨学金を申請または検討したきっかけ」について聞いた。1位は「先生・学校からの紹介」(40.6%)、2位は「学校開催の説明会」(32.7%)、3位は「学校で配布・掲示された資料」(28.3%)で、奨学金に関する情報源の多くが学校や教師・職員から提供されたアナログなものであることが分かった。
調査は8月29日〜9月5日、インターネットにて実施。調査対象者は全国に居住する18〜69歳の男女1100人(学生500人、学生の子を持つ保護者500人)。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
約3割が「奨学金の影響で夢をあきらめた」 具体的には?
奨学金の返済があることで夢をあきめたことがある人は、どのくらいいるのか。奨学金を返済している20〜30代に聞いた。
奨学金の返済、会社が肩代わり 企業・社員、双方のメリットは?
社員が学生時代に借りた奨学金の返済を、勤務先の企業が福利厚生の一環として、一部または全額を返済する制度の導入が全国の企業に広がっている。企業と社員の双方にとって、どのようなメリットがあるのか。


