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なぜ、店内に「バー」が? ファミマも手応え 狙いを運営会社に聞いた(1/3 ページ)

ファミマとローソンの店内に、小規模なバーがじわり増えている。たくさんのお酒を用意しており、店内で購入したおつまみを持ち込める。どういう狙いで出店しているのか、どのように利用されているのか、運営会社に聞いた。

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 ローソンとファミリーマートの店内に小規模なバーがじわり増えている。棚にはウイスキーやブランデーなどが並んでおり、1杯500円から提供している(チャージ無料)。バーの名前は「お酒の美術館」で、NBG(京都市)という会社が運営している。11月初旬時点で、ファミリーマート8店舗、ローソン4店舗にそれぞれ出店している。どういったバーなのだろうか。同社の長田隆志氏(取締役 事業統括本部 本部長)に話を聞いた。


どんなバーなのか(画像はイメージ)

70店舗まで拡大

 NBGがお酒の美術館1号店を京都市内にオープンしたのは2017年2月だ。一般的な路面店だけでなく、エキナカや空港にも出店を続け、現在は70店舗まで拡大している。京都府、大阪府、東京都などが特に多い。

 一般的な店舗面積は26平米以下で、従業員1人で回せるようにしている。アイテム数は約250種類で、店内には400本近い酒が並んでいるという。希少なオールドボトルも提供している。

 お酒の美術館は「あらゆる生活シーンにバー文化を」という理念を掲げている。テーブルチャージ無料で、1杯500円から提供。帰宅途中のビジネスパーソン、訪日外国人、学生、若い女性などをターゲットとしている。おつまみは乾きものといった軽いものが中心だ。


ファミマ併設の「お酒の美術館」(提供:NBG、以下同)

 長田氏はお酒の美術館を始めた経緯について「日本のバー業界を見ると、チェーン店が少なく、個人店が圧倒的に多いという特徴があります。バーというと、空中階にあったり、重い扉を開いて入店したりというイメージを抱く人も多いと思います。一方、海外にあるバーのように、昼間からオープンしており、気軽に入れるようなお店がもっと必要だと感じています」と説明する。

 17年に1号店をオープンした後、直営店を2〜3店運営したところ売り上げが好調だったため、フランチャイズモデルを導入。店舗拡大を図っている。


多数のお酒をそろえる
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