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25年も苦戦していたウイスキーが、なぜ人気なのか “暗黒時代”を変えた、ある商品サントリーのウイスキーが100周年(1/5 ページ)

サントリーが山崎蒸溜所をリニューアルして、新たなツアーを開始する。同蒸溜所の建設に着手してから100年を迎えたが、これまでの歩みは順風満帆ではなかった。

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 2023年、サントリーが「100周年」を迎え、新たな手を打った。サントリーの創業は1899年なので、創業100周年ではない。では、何が100年なのか。答えは「ジャパニーズウイスキー」だ。

 今やジャパニーズウイスキーの代表格ともいえる、サントリーシングルモルトウイスキー「山崎」。その山崎を製造するサントリー山崎蒸溜所(大阪府島本町)の建設着手から、今年100周年を迎えた。1907年に発売した「赤玉ポートワイン(現『赤玉スイートワイン』)」で成功を収めた創業者・鳥井信治郎が国産ウイスキーをつくりたいという思いで始めた蒸溜所だ。


リニューアルしたサントリー山崎蒸溜所(筆者が撮影、以下同)

 その蒸溜所をリニューアルし、11月1日から新たなツアーを開始する。これまでもツアーを行っていたが、より同社のモノづくりや蒸溜所の魅力を届けられるようにした。20歳以上を対象に「山崎蒸溜所 ものづくりツアー」(参加費3000円)と「山崎蒸溜所 ものづくりツアー プレステージ」(同1万円)を用意。いずれも抽選を伴う事前予約制で、モルトウイスキーの原酒や同社のウイスキーをテイスティングできる。その他、一部施設などの見学は無料だ。


テイスティングラウンジは展示物を排して、ウイスキーに没頭できる空間とした。バーカウンターには、かつて同蒸溜所で使っていたポットスチルを再利用している

テイスティングラウンジにずらりと並ぶ原酒のボトル

発酵室では、木桶発酵槽の中で泡が立つ様子も見られる
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