「大阪王将」会長が部下の言葉を遮って、ダメ出しをしたのはなぜか:スピン経済の歩き方(1/5 ページ)
バラエティ番組に登場した、「大阪王将」を運営するイートアンドホールディングスの文野直樹会長CEOが批判されている。部下の話を途中で遮ってダメ出ししたところ、ネット上で「パワハラではないのか」といった指摘が出ているのだ。
「圧がすごい」
「部下の話を途中で遮るなんて引くわ」
「安くてうまくてファンだったのに印象悪っ」
ちょっと前、人気バラエティ番組『ジョブチューン〜アノ職業のヒミツぶっちゃけます!』(TBSテレビ系列)に登場した、「大阪王将」を運営するイートアンドホールディングス(大阪市)の文野直樹会長CEOの言動がパワハラではないかと、ネットやSNSで批判された。
ご存じのように、この番組は「一流料理人が人気チェーン店の料理や製品に合格・不合格をつける」という確信犯的に炎上を狙ったコンセプトで、これまでも「イタリアンの天才シェフがコンビニおにぎりのビジュアルをディスって炎上」「フレンチの一流シェフがロイホのパンケーキを酷評して炎上」などが起きているように、放送後には出演者の誰かが標的になるのが「お約束」となっている。
では、そんな番組で文野会長は何をやらかしたのかというと、「部下の話を途中で遮って厳しくダメ出し」である。
今回、大阪王将が一流中華料理人から「合格」をもらえたのは10品中7品だった。これを同社の植月剛常務(大阪王将の社長を兼任)らが文野会長に報告したところ、厳しい口調で「これ現実だから、現実にしっかり目を向けて改善、改善改善また改善」という言葉が返ってきた。
その中でも、「不合格」の票数が多かった「炒め焼きそば」について、植月常務が「まずはタレを……」などと改善案について話し始めたところ、文野会長はそれを遮って「不合格すぎるよな、これ。やめたほうがいい。俺やったら今日からやめるよ、このメニュー」とダメ出し。さらに植月常務が「麺はおいしいと昔から評価はいただいているので……」とどうにか食い下がろうとするも、文野会長はまたも言葉を遮って以下のように言い放った。
「違うって。だから、『現実に目を向けようぜ』ってことなんや。現実に目を向けて、これが全てではないけど、『この評価を受けてどうしますか』という。だから、ダメですよ。勝つか負けるかのなかで、甘さを感じますけどね」
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