価値の高いブランド、1位は「アップル」 日本ブランドの結果は?(1/2 ページ)
グローバルのブランド価値評価ランキング「Best Global Brands 2023」によると、1位は「アップル」だった。日本ブランドの最高順位は6位だった。どのブランドがランクインした?
ブランディング専門会社のインターブランドが発表した、グローバルのブランド価値評価ランキング「Best Global Brands 2023」によると、トップを獲得したのは「アップル」だった。2位に「マイクロソフト」、3位に「アマゾン」と続いた。
日本ブランドはどのような結果だったのか。
日本ブランドの最高順位は6位
日本ブランドの最高順位は、6位の「トヨタ」だった。そのほか、27位に「ホンダ」、36位に「ソニー」、63位「日産」、71位「任天堂」、90位「パナソニック」、100位「キヤノン」がランクインした。
トヨタは、20年連続で自動車ブランドの最高位を獲得している。NPOが運営するメディア「コンシューマー・レポート」が22年末に実施した調査において、トヨタはレクサスやBMWと並び米国で最も信頼できる自動車ブランドと評価された。また、英国の「What Car?」が実施した信頼性調査でも、22年に英国で最も信頼できる自動車ブランドとして評価されている。
ホンダは、ソニーやGSユアサ、世界最大の半導体メーカーであるTSMCなどとの関係を拡大しており、グローバルなEV市場での存在感向上を目指している。ソニーは、エレクトロニクスとエンタテインメントの世界的リーディングカンパニーとしてブランドの地位を築いており、昨年の39位から順位を上げた。
日産は、EVに注力。22年9月には軽EV車「サクラ」が3万台を突破し、日本に「EV元年」の訪れを感じさせた。23年3月には電動化戦略をさらに加速させる修正を発表。グローバルで存在感を強めていく姿勢を見せている。任天堂はゲーム分野で存在感を示す。23年5月、世界同時発売したNintendo Switch向けソフト「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」は、発売後3日間で1000万本を売り上げた。
パナソニックは、23年5月に発売した新作カメラ「LUMIX S5IIX」がソーシャルメディアユーザーに理想的なカメラとして評価を得た。キヤノンは、国際的なデザイン賞である「iFデザイン賞」を29年連続で受賞するほか、米国特許取得件数においても世界企業として5位、日本企業としては9年連続となるトップを獲得していることが評価につながった。
関連記事
- iPhoneの「りんごマーク」 なぜ、真ん中ではなく上に? 知られざる人間の心理
なぜiPhoneの「りんごマーク」は真ん中ではなく、少し上のほうにプリントされているのだろうか? そこにはブランドに対する納得感を生む工夫が施されていた。 - 「細長いボトル」VS.「幅のあるボトル」 どちらが高級と感じる? 知られざる人間の心理
「細長いボトル」と「幅のあるボトル」があるとする。中身はどちらも同じ水なのに、人間は無意識的に片方にだけ「高級感」を覚えるという。どちらに高級感を覚えるのかというと…… - 氾濫する「販促どまり」マーケティング ”売れ続ける”をつくる競争力の磨き方
マーケティングの目的は消費者に買ってもらうことです。にもかかわらず、短期的な成果を追いすぎて中長期的な競争力がそがれてしまっている事象が頻発しています。マーケティングROIを高い状態に保ち、植え続ける状態をつくるためにはどうすべきでしょうか? - 有名な戦略フレームや成功事例が「マーケ現場で役に立たない」真のワケ
書籍やセミナーで学んだ有用なフレームワークを使ってマーケティング戦略を策定したのに、いまいち成果が出ないのはなぜでしょうか? マーケ現場で役にたたない真のワケを解説します。 - 「USPがUSPではない問題」 マーケ戦略の落とし穴、誰にとってユニークなのか?
マーケターの基本である「誰に」「何を」「どのように」伝えるか、がハマっていない事象をよく目にします。なぜ起こってしまうのか? 原因は「USP」にあることが多いです。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.