目をつぶったままでも“正しく”着られる!? ドンキ「表裏前後」ないTシャツ発売 誤解を防ぐ細かすぎる仕掛け(1/2 ページ)
ドン・キホーテが10月に発売した「ドッチモインナー Tシャツ」(1098円)は、“表裏前後”がないのが特徴。Tシャツを干したり着用したりする際の「面倒くさい」を解消する狙いがある。
「洗濯したシャツを干す際に、表裏の確認が面倒だ」「たたむときに前後を直す手間がかかる」といった不満を解消する「ドッチモインナー Tシャツ」(1098円)をドン・キホーテが10月に発売した。商品担当者によると、売り上げの初速は好調だという。どういった背景で開発したのだろうか。
ドッチモインナー Tシャツは“表裏前後”がないのが特徴。「どう着ても正解!」「正直、目をつぶったまま着られるかもしれない!? 最強のズボラTシャツ」とうたっている。サイズは、M、L、LLの3種類あり、カラーは白と黒を用意した。
浅すぎず、深すぎないという絶妙な塩梅のネックラインとすることで、シャツの前後ろを感じさせないようにした。また、平べったい縫い目としているのは、表裏の概念を払拭(ふっしょく)する狙いがある。
細かい工夫として、シャツのタグにハサミと点線のマークを入れたことが挙げられる。タグがあると「こちらが裏かな?」と感じる可能性があるためだ。この点線に沿ってタグを切り離すことで、紛らわしさを解消してもらいたいとしている。
「タイムパフォーマンス」(タイパ)を意識する消費者にも訴求していく。POPでは「楽を追求」「タイパ時代の救世主」と強く打ち出す。また、独自の検証に基づき「裏返った肌着をたたむのにかかる時間が15秒。裏返さなくて良ければ5秒でたためる」「前後を意識した後に頭と袖を通して着るのに8秒かかる。何も考えずに着るだけなら2秒で完了」といったこともアピールする。
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