コラム
東京で隣の駅が「近すぎる」路線が存在するワケ:経済の「雑学」(1/6 ページ)
東京駅と有楽町駅、日暮里と西日暮里駅のように、都会には、駅間距離が短い場所がある。なぜ、そのような駅の設置の仕方をしたのだろうか。その理由は……。
首都圏の鉄道に乗っていると、すぐに次の駅に着く路線もあれば、次の駅まで時間がかかる路線もある。
前者は、路面電車から郊外電車になった私鉄に多い。こういった路線の各駅停車に乗ると、走って停まって、また走って停まって、ということを繰り返す。
典型例が京王電鉄の京王線である。この路線はもともと「軌道」として開業し、各駅停車はこまめに停車している。そのため、速達型の列車種別である「特急」に多くの利用者が集中する。
京急電鉄もそんな路線だ。優等種別をどんどん走らせ、普通列車は比較的本数が少ない。
東急電鉄も、池上線などがそういった路線である。一方、東横線や田園都市線は、駅間距離が長く、各駅に停車する列車でも比較的速達性が保たれている。
東京の鉄道を見ると、文句なしに駅間距離が長いのがJR東日本である。もともと、鉄道開業以来、長距離の輸送を使命としてきたJRの路線は、駅の設置を少なめにし、より速く移動できることを使命としてきた。
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