なぜ、セブンの「レジ袋風」エコバッグが7万個も売れたのか ヒットの裏にあるストーリー【2023年ベスト記事】(1/2 ページ)
セブン‐イレブンのレジ袋風エコバッグに関する記事が2023年アクセスランキングの上位入りを果たしました。年末に記事の概要を振り返ってみます。
セブン‐イレブンのレジ袋風エコバッグが担当者の想定以上に売れたという記事が、2023年「ITmedia ビジネスオンライン」のアクセスランキング上位入りを果たしました。
ヒットしたエコバッグは、セブンのレジ袋とほとんど同じデザインです。白と茶色の2個セットとなっており、サイズは白がW295×H530×マチ150mm、収納時は133×133mmです。また、茶色はW270×H450×マチ210mm、収納時に115×115mmとしています。実際のレジ袋よりサイズが大きく、茶色のバッグは弁当などが入れやすいようにマチが大きくなくなっているのが特徴です。
この商品はもともと、セブン&アイグループ各社や提携企業店舗の買い物でマイルがたまる「セブンマイルプログラム」の特典として用意されたものでした。
2021年1月に交換を開始したところ、たった1分で6000個が完売。消費者から「一般販売をしてほしい」という声が多く寄せられたため、セブンネットショッピングで提供を開始しました。すると、商品を企画した担当者の予想を上回って、累計販売数は7万個を突破したのです(23年5月下旬時点)。
担当者にヒットした理由をどう分析しているか聞いたところ、「まるでレジ袋というデザインが親しみやすさにつながったのではないか」「ありそうでなかったデザインと、ちょうどよいサイズが支持されたのではないか」という趣旨の回答がありました。利用者からは「どのファッションにもあう」「ファッション要素がある」という声が寄せられたそうです。
同商品は、現在もセブンネットショッピングにおいて「セブン‐イレブンレジ袋風エコバッグ(2個セット)」(1980円)として販売されています。
また、8月には新バージョンの「セブン‐イレブンレジ袋風エコバッグ(2個セット)Fantasista Utamaro ver.」も追加しています。これは、クリエイティブディレクター・アーティストとして活躍するFantasista Utamaro氏がデザインしたものです。
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