2023年に最も売れた乗用車は何か。日本自動車販売協会連合会によると、乗用車ブランド通称名別ではトヨタ「ヤリス」が1位で、台数は19万4364台(前年比115.3%)だった。2位がトヨタ「カローラ」(15万4870台、同117.7%)、3位はトヨタ「シエンタ」(13万2332台、同192.0%)となり、トップ3はトヨタが独占した。
3位「シエンタ」は前年比で約2倍に伸長
1位のヤリスはBセグメントのコンパクトカー。発売は1999年で、3代目までは「ヴィッツ」として販売していた。2020年に4代目としてモデルチェンジした際、海外仕様車と同じ「ヤリス」に国内でも統一。21年には「欧州カー・オブ・ザ・イヤー」と「RJCカー・オブ・ザ・イヤー」を受賞するなど国際的な評価も高い。
2位のカローラは、1966年の発売以降、50年以上にわたり販売している老舗ブランド。55周年を迎えた21年にグローバル累計販売数が5000万台を突破した。時代の変化に合わせてワゴンやSUVなどへ進化し、さまざまなライフステージや客層に対応している。
3位のシエンタは、前年比約2倍と大幅に販売台数が伸びた。03年に7人乗りのミニバンとして発売し、10年にいったん販売を終了。11年に安全装備の追加など法規制対応を施した上で生産・販売を再開したクルマだ。22年から3代目を発売している。
4位以下は日産「ノート」(10万2508台)、トヨタ「ルーミー」(10万800台)、トヨタ「プリウス」(9万9149台)、トヨタ「ノア」(9万5181台)、トヨタ「ヴォクシー」(8万9080台)、トヨタ「アクア」(8万268台)、ホンダ「フリード」(7万7562台)が続いた。上位10モデルのうち、8台をトヨタが占めた。
関連記事
- せっかくの晴れ舞台でなぜ? 新生モーターショーで“紹介されなかった”クルマたち
11月5日まで東京ビッグサイトにて開催された「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」。メーカー各社は気合いの入った出品車を披露しました。その一方で登場しなかった、もしくは華々しく紹介されなかったクルマたちも存在します。 - 新生モーターショー ホンダの展示に見た、実用化への執念
10月25日から開催中の「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」。今回、注目すべきはホンダと言えるでしょう。ホンダが展示したモビリティには、ある共通点があったのです。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.