コラム
チラシを配って「お客」はどこから来たのか 「俺のイタリアン 吉祥寺店」の試み:火曜日に「へえ」な話(4/4 ページ)
「俺のイタリアン 吉祥寺店」が店のチラシを配ったところ、集客に効果が出ているそうだ。「紙のチラシ? 古いねえ」と感じられたかもしれないが、地域密着型の店舗にはそれなりの効果があるようで……。
ポスティングとの相性
「店の周囲でチラシを配った」と聞くと、新聞の折り込みチラシでもよかったのでは? と思われた人もいるかもしれない。新聞の場合、購読している家にしか届けることができない。一般的に30〜40%ほどをカバーできると言われているが、チラシの場合は80%ほど。吉祥寺店のように「近隣に住んでいる人に認知を広めたい。お店に来てもらいたい」というケースだと、ポスティングとの相性がよかったようだ。
とはいえ、毎回、クーポン付きのチラシを配っていると、そのうちに飽きられてしまう。「割引がなければ店には行かないよ」という人も出てきそうなので、同じことを続けていくわけにはいかない。
次はどんな広告を打ってくるのか。近所に住んでいる人は楽しみだろうが、吉祥寺店のスタッフは「あの手、この手」を立って……ではなく、“座って”じっくり考えなければいけない。
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