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「誤った情報の拡散やめて」 JR東海、リニア静岡工区問題で川勝知事発言に反論(2/3 ページ)

リニア中央新幹線静岡工区問題を巡り、JR東海は24日、着工を認めない川勝平太静岡県知事による「誤った情報」を基にした報道が多くみられるとして、メディア向けの説明会を開いた。川勝氏が主張する部分開業案について、品川−名古屋間の早期開業には「部分開業ではなく、静岡工区に一日でも早く着工することが重要」と反論した。

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産経新聞

 「実験線」は山梨県内にある全線42.8キロ区間の山梨リニア実験線のことだ。川勝氏は「実験線が完成するというのは、実験線が実験線でなくなること。つまり実用線になること」と主張。実験線をはさむ山梨県駅と神奈川県駅を結ぶことこそが「実験線が完成すること」といい、それにより(部分)営業が可能になるという論法だ。同氏は「JR東海が公式の場で言っていることを私が言っているに過ぎない」と話すが、意味が分かりづらく、もはや事実誤認の域を越えて曲解しているとすら思える。

沿線知事に提案意向

 JR東海は説明会で、資料作成当時は実験線を現在の区間とするべく延伸工事中だったとし、「『実験線の延伸完成』は文字通り42.8キロへの延伸を指しており、駅間を結ぶ営業運転を意味していない」とした。

さらに同区間の部分開業では、リニアで東海道新幹線が停車する品川と名古屋をつなぐことで、非常時などに向けた同新幹線のバイパス機能を果たすとの目標が達成できず、「品川−名古屋が開業の最小単位であると考える」と訴えた。

 だが、川勝氏はどこ吹く風だ。リニア沿線の都府県でつくる期成同盟会で、部分開業案を提案する意向を示している。

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