ドンキとニトリが飛びついたチューナーレステレビ 「NHK避け」だけじゃないニーズを考える(2/3 ページ)
チューナーレステレビが話題になって久しい。これまで家電と縁遠かったドンキやニトリが販売するようになり、目にする機会が増えた。話題になる際はNHKの受信料と一緒に語られることが多いものの、真のニーズは違うところにありそうだ。
ドンキ、ニトリが参戦
近年では集客を狙ってか、これまでテレビと縁遠かったような小売各社もチューナーレスを販売し始めている。特にドン・キホーテが2021年12月に発売した際は各メディアやSNSで話題となった。
当時発売したのは24型(2万1780円)と42型(3万2780円)の2種類だ。1カ月で初回生産分の6000台がほぼ完売し、意外にもテレビ離れが進む若者ではなく40代の購入者が多かったという。後続としてドンキは22年8月にフルHDモデルの24v型と32v型、そしてさらに大きい4Kモデルの43v型と50v型を発売した。「サイズを広く、高画質にしてほしい」といった要望を反映させた形だ。
23年9月にも従来モデルをリニューアルするとともに、フルHDの24v型と32v型や4Kの43v型に加え、QLED液晶で画質にこだわった50v型と55v型を投入。価格は50v型が5万4780円、55v型が6万5780円と大型ながら控えめな設定となっている。
家具大手のニトリも23年にチューナーレスを発表。23年1月に4Kモデルの43v型(当時3万4900円)を投入し、11月には小型の32型(2万9990円)を発売した。家具店らしく、11月発売のモデルはホワイト・ブラックからカラーを選べる。近年ニトリはエディオンと資本業務提携を結ぶなど家電販売を強化しており、チューナーレスの販売はこうした施策の一環とみられる。
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