1泊30万円の「橋泊」に参加する人は? 申込者が少なかった3つの理由:週末に「へえ」な話(1/4 ページ)
明石海峡の橋に泊まる――。「ん? どういうこと?」と思われたかもしれないが、橋の高さ47メートルのところにテントを張って、そこで泊まるツアーが話題を集めているのだ。参加者はどのくらい集まったのかというと……。
本州と淡路島を結ぶ世界最大級のつり橋「明石海峡大橋」で、ちょっとユニークな企画が始まろうとしている。「橋に泊まる」というものだ。
日程は2月14〜15日と、16〜17日。1日目は橋の管理用通路からサンセットを眺めて、その後は食事などを楽しんで、入浴をして。2日目はサンライズを見て、朝食を済ませて、貸し切りの漁船に乗って、大橋を下から眺めて、地元の商店街で食べ歩きをして、セリ市を見て……。
あれもこれもと“てんこ盛り”といった印象があるが、メインイベントはもちろん橋に泊まることだ。橋の内部に展望施設「舞子海上プロムナード」があるので、その8階にテントを張って、あとは「どうぞごゆっくり」といった流れである。
下は明石海峡が広がっていて、上は高速道路。クルマの振動や音がどうしても伝わってくるので、テントの下には振動を抑えるマットを敷くそうだ。
前置きがやや長くなってしまったが、このツアーの名前は「究極の橋ツアー」(企画:兵庫県園芸・公園協会と本州四国連絡高速道路)。1泊2日で、価格は1人29万7000円。SNSの反応を見ると、賛否両論といった感じである。
「絶対にコケそうな謎企画が始まった」「この需要、本当よくわからんな」といった否定的な声がある一方で、「他の人ができない特殊な体験ができるなら、そこにお金を払う人は結構いると思う」「企画を考えた人、素晴らしい」と肯定的な意見も並んでいる。
ツアーの定員は、各回25人(計50人)。公式サイトで受け付けていて、締め切りは1月31日まで(すでに終了)。高さ47メートルの橋の上で寝泊まりするという、聞いたことも見たこともないこのツアーに参加する人はどのくらいいるのだろうか。その結果を紹介する前に、なぜこのようなツアーを企画したのか。兵庫県園芸・公園協会(以下、協会)の担当者に話を聞いてみた。
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