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チョコ1粒が378円→395円に 高価だった海外チョコに割安感(1/2 ページ)

帝国データバンクがチョコレートの価格を調査した結果を発表した。2023年と比較して、今年のバレンタインシーズンは17円(4.5%)増となった。

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 バレンタインが近付く中、チョコ1粒当たりの平均価格はどの程度か。帝国データバンクが計150ブランドのチョコレート(1粒バラ売りまたはアソートタイプなど)を対象に価格を調査した結果を発表し、平均価格は2023年比で17円(4.5%)増の395円だと分かった。国内ブランドに限定すると同17円(4.7%)増の377円、ハイブランド品が多い仏産やベルギー産など海外(インポート)ブランドでは同14円(3.5%)増の409円だった。

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帝国データバンクが「チョコ1粒」の価格調査を実施(出所:プレスリリース、以下同)

 23年と比べて24年の値上げ幅は小さく、特に海外ブランドでは1粒当たりの値上げが国内より小幅だった。そのため、国内と海外ブランドチョコの平均価格が23年の35円から32円差に縮小。海外ブランドの相対的な割安感が強まっている。

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バレンタインチョコの価格推移

 前年から値上げしたブランド数は81で、23年の94から1割超減少した。一方で国内・海外ブランドともに半数以上が値上げに踏み切った。最も多かった上昇幅は「50円超」(31ブランド)だった。

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23〜2024年の値上げ幅比較

 値上げの主な要因は、原材料を調達するコストが高騰していることが挙げられる。円安や主要生産国の輸出制限、天候不順による不作が重なり、カカオ豆の推定価格は23年比で1.8倍に上昇。砂糖や乳製品、チョコを包むアルミ箔やセロハン、箱などの包装資材、輸送費も大幅に値上がりしている。

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チョコの平均価格アップの要因・背景
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