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ワークマン「職人を軽視してる」批判は気にしなくていい、これだけの理由:スピン経済の歩き方(2/6 ページ)
「#ワークマン女子」などが好調なワークマンが、既存顧客である職人から叩かれているようだ。しかし同社としてはまったく気にする必要ないと考える。理由は……。
目標は1つに絞る
土屋氏は過去のインタビュー記事『ワークマン成長の仕掛け人が語る「頭の良い人ほど目標をあきらめる」理由』(ダイヤモンド・オンライン 21年1月29日)の中で、こう語っている。
『経営目標はブルーオーシャン市場の拡張、つまり8年間「客層拡大」のみです』
なぜこんなシンプルな経営なのかというと、土屋氏の大手商社勤務時代の経験によるところが大きい。経営企画をしていて感じたのは、「とにかく目標が多すぎる」ということだ。
サラリーマンならば「分かる! うちの会社もそうだよ」と共感するだろうが、一般的な会社は中期経営計画、長期目標、年度計画、ビジョン、ミッション、人事の目標、管理職の目標、現場の目標など、山ほど目標がつくられることが多い。会社全体で20〜30の目標が掲げられることもザラだ。
それを全て達成しようとなると当然、現場の負担は重くなる。業務とは別に社員にさまざまな目標やノルマが課せられるので、ストレスがかかり心身を壊す人も増えていく。本来達成すべき目標まで見失ってしまうという悪循環も起きる。
だから、土屋氏は社員がストレスなく目標に向かって働けるように、経営目標を「客層拡大」の1つに絞ったというワケだ。
そういうシンプルな目標を掲げるので、ワークマンの社員は迷うことなく仕事ができる。これがワークマン式「しない経営」である。
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