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スマホ注文は導入したのに、サイゼはなぜ「配膳ロボット」を導入しないのか(3/4 ページ)

人手不足に悩むファミレス各社でさまざまな取り組みが進む。その中から、今回は“三種の神器”でDXを進めるすかいらーくHDと、注文方式の変更で話題になったサイゼリヤに焦点を当てていく。

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全店導入を急ぐスマホ注文

 過去に小誌記事『「この小さな札は何?」 サイゼリヤの注文方法が激変! 「メニュー番号を手書き」からどう進化したのか』で紹介した通り、客はメニューの番号を入力し、目的の料理を選ぶ。電子棚札と客のスマホに頼るこの方式は、タブレット注文方式よりも低予算で導入できるメリットがある。サイゼリヤは新しい注文方式について25年8月期末までの全店導入を目標としており、今後は店内でQRコードを見かける機会が増えるだろう。


QRコードを読み取ると出てくる画面

人数を入力する

メニュー番号を入力すると、メニュー名が出てくる

 ちなみにセルフレジも本格的な展開を目指しており、24年初時点で導入店舗は10店舗超に過ぎなかったが、24年8月期末までに全店へ広げるようだ。遅ればせながらサイゼリヤもDXを本格化したことが分かる。


会計はスマホのバーコードをレジで提示する

スマホ注文の全体図

 上記の通り、注文や支払いにおいてサイゼリヤも自動化を進めている。しかし、配膳ロボットはすかいらーくHDのように本格導入に至っていない。サイゼリヤは21年2月に千葉富士見店で、ソフトバンクロボティクスグループの配膳ロボット「Servi」を1台導入した。導入によって、ピーク時に客の入店を待たせてしまう状況を改善できたという。

 その後、22年8月期末までに50店舗で導入する目標を発表していたが、方針を転換するに至ったようだ。23年4月に別誌の取材で、社長が全店展開を止めたと話している。

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