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「社長と学生」のマッチングサービス 利用者がじわじわ増えている理由社長就活が広がる(4/5 ページ)

新卒採用の広報活動が解禁される3月に突入した。人材獲得の手法が多様化する中で、「社長と学生」のマッチングサービスがじわじわ広がりつつある。どういった内容かというと……。

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「人的資本経営」を重視する企業の増加

 厚生労働省が23年10月に公表したデータによると、大卒で入社した人の離職率は3割を超える。

 早期離職が発生する背景には「企業側の責任もある」という。「人材を採用する企業は、発信したとおりの仕組みや環境を整える責任があり、退職につながるギャップが生まれているのなら変わらなければならない。採用して終わりではなく、人材を定着させるための努力が必要だ」(高崎氏)

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採用した先を見据えたサービスも展開していく

 WinCの役割の一つとして、入社後のミスマッチを原因とする早期退職を減らすことがある。「企業と学生がお互いの考えや人間性を理解したうえでマッチングするので、入社後のギャップを抑えられる。早期の退職を削減していきたい」(高崎氏)

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「WinC」が果たす役割とは

 また、新卒入社した人には「いま働いている会社で長く頑張ってほしい」と考えている。ジョブ型雇用や転職が増えた今の時代に逆行していないだろうか。

 高崎氏も「在籍する企業で、どうしてもやりたいことを実現できないなら転職すべき」と、転職そのものを否定しているわけではない。ただし、企業側が環境を整備できていないことが理由で転職につながっている状況には危機感を募らせる。「企業からすると採用は投資。理念やビジョンに共感している1人の社員に長く働いてもらう方が生産性も向上する」と考える。

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