転職に成功した人の平均年齢は何歳か。転職サービス「doda」が調査結果を発表し、平均年齢は32.4歳(男性33.3歳、女性30.8歳)だった。
転職成功者の年代別割合では「25〜29歳」(37.9%)が最も高く、「30〜34歳」(23.9%)、「40歳以上」(14.9%)が続いた。転職成功者の人数は2022年に実施した調査から全年代で増加しており、全体で124.2%、特に割合が高い「24歳以下」では144.9%、「40代以上」では133.0%の増加となった。
転職成功者の年代別割合をさらに職種別で見ると、全12職種で「25〜29歳」が最も高かった。そのうち20代の転職成功者の割合が50%を超えたのは「販売/サービス系」「建築/土木系エンジニア」「営業系」「IT/通信系エンジニア」だった。
一方、40代以上の割合が25%を超えたのは「コンサルタント/不動産専門職」「金融系専門職」「企画/管理系」の3職種。中でも金融系専門職では前回から9.5ポイント増加しており、doda編集長の加々美祐介氏は「近年は新NISAの開始などを背景に、即戦力となり得る金融系専門職の採用ニーズが高まっているが、本職種は育成に時間を要する。40代以上はこれまでの経験が評価され、割合の増加につながったものと思われる」と分析した。
23年1〜12月に、dodaエージェントサービスを利用して転職したビジネスパーソンを対象に調査した。有効回答数は約5万件。
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