「足のサイズが左右で違う」人はそこそこいるのに、なぜ“シュー店”はなかったのか:火曜日に「へえ」な話(1/5 ページ)
左右別サイズの靴を扱っているECサイトが登場した。サービスを提供しているのは「DIFF.」。ありそうでなかったサービスは、どのような特徴があるのか。
靴がくたびれてきたので、シューズ店に行ってくるよ――。
何気ない会話だが、数年後にはこんな言葉が広がっているかもしれない。靴がくたびれてきたので、“シュー店”に行ってくるよ――。
「なんかひっかけ問題のようだな。靴は左右で一組だから英語の複数形で『シューズ』、単数形では『シュー』……。はっ、ということは片足だけ買うってこと? そんな店、ないないない」などと思われたかもしれないが、左右別サイズの靴を扱うサービスが登場した。
サービスを提供しているのは「DIFF.」(ディフ、大阪市)。2022年に会社を立ち上げ、いまのところランニングとサッカーのシューズを片足ずつ販売しているのだ。
ありそうでなかったサービスとも言えるが、ビジネスモデルはシンプルである。ECサイト「DIFF.」で、既製品のシューズを左右別サイズで扱っている。片足のみの購入も受け付けていて、料金は本体価格+3480円に設定した。
「左右別の靴を買うって、何か意味があるの? そんなブームきてたっけ?」などと感じられたかもしれないが、実は足のサイズが右と左で違う人はそこそこいる。同社の社長・清水雄一さんによると、どちらかの足が0.5センチ大きい人は5%ほどいるという。これまでサンプル調査をたくさん行ってきたそうで、だいたいこの数字に落ち着くそうだ。
足のサイズが違う人は、どのような靴を買っているのだろうか。大きくわけて、2パターンある。1つは「右に合わせるか」「左に合わせるか」どちらかを選択して、常に足先に“痛み”を感じている(または片方がぶかぶか)。もう1つは、靴を2足購入して、合わないシューズを捨てる。2倍の出費になるので、こちらはフトコロに“痛み”を感じることになる。
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