インタビュー
航空会社のJALが「クラフトビール」を開発 JALラウンジの“余ったお米”に目をつけた:非航空事業を展開(4/4 ページ)
JALは、空港ラウンジの余剰米をアップサイクルしたクラフトビールを発売した。JALは航空会社なのに、なぜこのような事業を……?
実績を元にビール販売の継続も視野に
今回の協業は23年の10月に開始し、発売日となった3月1日まで、わずか4カ月の間にすべての工程を進める必要があった。「タイトなスケジュールの中、原料選定に関する社内調整のほか、調達と保管といった普段のオペレーションにないものを組み込むなど、調整が大変だった」と岡田氏は振り返る。
約9000本の数量限定で、JALのオンラインショップ「JAL Mall」や、ビア・ザ・ファースト社のECサイト、羽田空港の店舗「JAL PLAZA」などで販売し、4月末までの実績を元に、販売を継続するか判断する。
販売が好調で事業を延長するということになれば、各地のラウンジ余剰米を活用し、販路を拡大することも視野に入れている。
今後の展望は
24年度もJAL Wingman Projectは継続して実施する予定としている。新たな企業と協業し、半年間での事業開発を行い、事業継続の可否を判断するというサイクルを今後も繰り返していく計画だ。
岡田氏は「24年度は第1四半期(4〜6月)の間に募集開始を予定している。前年度に引き続き、JAL社内にないアイデアや技術を持つ企業と協業し、マネタイズを図ることを目指してコンテストを開催していきたい」と今後の展望を語る。これからも「非航空事業」の展開が加速していきそうだ。
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