就職・転職などに向けた資格取得、8割超が「役に立った」 月の勉強代はどれくらいかかった?
NEXERと宅建学院が、資格取得に関する調査結果を発表した。勉強法や予算などが明らかになった。
就職や転職などのために、資格を取得した人はどのくらいいるのか。NEXER(東京都豊島区)と宅建学院(埼玉県所沢市)が共同で調査した結果を発表し、現在勉強中の人も含めて4割超の人が、資格取得の経験があると分かった。
就職や転職、業務のために「資格を取得したことがある・現在取得に向けて勉強している」と回答した人は全体の41.2%だった。取得した資格には、TOEICや英検1級、簿記、保育士、宅建、ファイナンシャルプランナーなどが挙がった。
資格を取得した・取得に向けて勉強している理由の1位は「就職のため」で40.9%が回答した。2位は「転職のため」(32.5%)、3位は「業務のため」(32.3%)が続いた。
資格取得の勉強代として使った月の予算では「3000円未満」(40.2%)に最も回答が集まった。2位は「3000〜5000円未満」(17.2%)が続いた。
資格取得に向けて最も注力した勉強方法では「テキストや過去問による独学」が最多となり、53.0%で過半数を占めた。「自分のペースでスキマ時間に勉強できるから」(10代女性)、「単純だけど効率が良いから」(30代男性)などの意見があった。
2番目に多かった勉強方法は「通信講座」(17.6%)で「合格のコツが分かる」(40代男性)、「自分の力だけではこころもとなかったので利用した」(30代女性)といった声が集まった。
資格を取得した結果「とても役立った」「やや役立った」と回答した人を合わせると、81.5%が「役に立った」と回答した。「資格があると信用されたから」(30代男性)、「仕事で直接的に利用する知識だったから」(30代男性)、「専門知識があるのでお客さんにも伝わりやすい」などの声があった。
2月29日〜3月4日に全国の男女を対象にインターネットで調査した。有効回答数は1075件。
関連記事
- 2024年に取得したい資格 2位「簿記」を上回る1位は?
学研ホールディングスのグループ会社、ベンド(東京都千代田区)の運営する資格Timesが「今現在取得したいと思っている資格」「転職・昇格に役立つと思う資格」について、調査を実施した。 - 大手新卒17年。自分のスキルは通用するのか?――ベンチャー企業に3カ月「留学」して得たもの
「今の仕事ができるのも、自社の看板があるからでは? これまでやってきたことはよそで通じるのか?」――そんな思いを抱えていた大日本印刷に勤める渡邉厚太さんは「複業留学」のプログラムに参加し、ベンチャー企業での勤務を体験した。2006年に新卒でDNPに入社し、17年目にして初めて他社で働く経験をした渡邉さん。3カ月間の複業留学を経て、何を得たのか?
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.