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西友、北海道と九州の店舗をイオン・イズミに譲渡 今後は本州エリアに経営資源を集中
西友(東京都武蔵野市)は4月3日、北海道および九州の店舗事業を譲渡すると発表した。代表取締役社長の大久保恒夫氏は、事業譲渡について「今後は当社が最も熟知する本州をコア地域として、そこで展開する200強の店舗に経営資源を集中させるため」と説明した。
西友(東京都武蔵野市)は4月3日、北海道および九州の店舗事業を譲渡すると発表した。代表取締役社長の大久保恒夫氏は、事業譲渡について「今後は当社が最も熟知する本州をコア地域として、そこで展開する200強の店舗に経営資源を集中させるため」と説明した。
北海道に展開する西友の9店舗は、イオン北海道に譲渡する。イオン北海道は現在170店舗を展開するなど、同エリアにおける実店舗拡大に注力している。
九州で展開し西友が所有するサニーの69店舗は、イズミに譲渡する。イズミグループは九州全域で84店舗(24年2月末時点)を運営している。
西友の過去3年間の営業利益は、2021年度の162億円から、22年度242億円、23年度315億円と順調に成長している。事業譲渡後は、本州を基盤と位置付ける戦略を推進する方針だ。M&Aによる事業拡大も視野に入れながら本州に経営資源を集中し、物流やAI、DX、データ活用人材育成への投資を目指す。
また、今回の決定に伴う人員整理は計画していないという。北海道・九州店舗の従業員は譲渡先の両企業において引き続き業務に従事する予定とした。
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