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「離れて見てね」を教えてくれる キングジムの「めまもりん」が面白い分かりにくいことを分かりやすく(5/5 ページ)

裸眼視力1.0未満の小学生の割合は37.88%――。年々上昇する傾向にあるが、子ども近視対策としてキングジムが開発したのが「めまもりん」。一体どういうものなのか?

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生活者に寄り添うやさしい商品づくり

 キングジムはパイプ式ファイル「キングファイル」とラベルライター「テプラ」の2つを軸に、文具の枠にはまらない商品を多く世に送り出している。柔軟な発想からものづくりをしているが、そんな同社であっても「めまもりん」は2つの意味で珍しい商品であった。

 まず、ヘルスケアに関する商品であること。文具以外にもさまざまなカテゴリーの商品をつくってきた同社でも、ヘルスケアに関するものはほぼ開発した経験がない。とはいえ、社内ではヘルスケア関連の商品は時流に乗ったものと受け止められ、「めまもりん」の開発は好意的に捉えられた。

 そして、子どもがユーザーになる商品も同社にとっては珍しかった。キングファイルやテプラをはじめとした同社商品のユーザーは主に大人。小さな子どもが直接のユーザーになるものは、過去にわずかしかつくったことがなかった。「めまもりん」の発売をきっかけに、今後は子ども向けの商品の拡大も考えられる可能性が生まれた。


キングジムの小島沙織さん

 小島さんは「当社の商品は最近、生活する上で分かりにくいことを分かりやすくするものが増えてきました」と明かす。「めまもりん」は、顔と画面の距離が近いことを注意しても分かってもらえないことに対し、視覚や聴覚を通して分かってもらえるようにしたもの。オフィスだけではなく、家庭でも使ってもらえる生活者に寄り添うやさしい商品をつくっていきたいという。

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