星野リゾートの星野佳路代表は4月17日に開催した記者発表会で、新卒採用において地方居住者(地方大学出身者など)の割合が高まっている背景を説明した。
都市居住者(東京・神奈川・千葉・埼玉・大阪・京都)と、地方居住者の採用割合はここ数年で大きく変化している。2022年、地方居住者の採用割合は30%だったが、23年は44%、24年は52%と増えている。今や、新卒採用の半数以上を占めるまでになった。
星野代表はその理由について、運営する施設が地方に多いことを挙げる。
「地方の生活に慣れている人だと、さまざまな面で定着率が高い。また、観光人材として能力を発揮しやすいことが分かっている」(星野代表)
星野リゾートは国内外で69施設を運営している(24年4月17日時点)。施設は大都市だけではなく、北海道、福島県、島根県、沖縄県などでも展開している。24年は国内で6施設を開業・リニューアルする予定で、その中には、岐阜県初進出となる「界 奥飛騨」(岐阜県高山市)も含まれる。同施設のコンセプトは「山岳温泉にめざめ、飛騨デザインに寛ぐ宿」で、山あいの温泉の醍醐味を感られるのが特徴だという。
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