電話対応が苦手 ChatGPT「音声会話」機能を使うと……?:その悩み、生成AIが解決(2/2 ページ)
電話に不慣れな新入社員にとって、会社にかかってくる電話の取り次ぎは大きなハードルに感じるかもしれない。そのような場合も、シンプルなプロンプトでChatGPTが練習相手になってくれる。
「音声会話」でより実践的な練習が可能に
ここまでは、テキストチャットで電話の会話を想定したやりとりを行ってきた。より実践に近い形で練習をしたい場合は、スマホのChatGPTアプリに搭載された「音声会話」を利用するとよい。
この機能は文字通り、音声で話しかけて音声で返答をもらう会話を連続して行えるもので、無料プランのユーザーでも利用できる。
音声会話をスタートするには、ChatGPTアプリ右下のヘッドホンのアイコンをタップしよう。聞き取り可能な状態になると画面に白い丸が表示されるので、テキストチャットの場合と同様に、自分の役割と相手の役割を伝えればよい。
【プロンプト】
電話対応の練習相手になってください。私の役割は、株式会社A営業部の山田です。あなたの役割は、当社の営業部の田中主任に用事のある取引先です。会話は私から始めます。
少し待つと、音声で応答が返ってくる。応答が終わると画面に再び白い丸が表示されるので、電話をしているつもりで会話をつづけよう。
なお、音声会話中の状態は、画面に表示される図形で見分けることができる。音声の聞き取りが可能な状態のときには白い丸が、ChatGPTが応答を生成している間は吹き出しの形が、ChatGPTの応答中は縦長の楕円が並んだ図形が表示される。吹き出しや楕円が表示されている状態のときはユーザーが話しかけた音声は認識されないので、白い丸の表示になったことを確認してから話しかけよう。
最後に、画面右下の「×」をタップすると音声会話が終了する。会話の内容はチャット履歴にテキストとして残るので、読み返して自分の対応を振り返ることも可能だ。
今回は電話の取り次ぎを想定した会話を行ったが、最初のプロンプトで指定する自分と相手の役割を変えれば、他のシチュエーションでの会話ももちろん可能だ。
ChatGPTが相手なら「間違えたら恥ずかしい」などと考える必要はなく、同じ会話を何回練習しても構わない。そんな遠慮なく失敗できる気軽さも、AIを使って練習する大きなメリットだろう。
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