ChatGPTで顧客アンケートを分析 「使える資料」にするためのプロンプト作成のコツ:その悩み、生成AIが解決(2/3 ページ)
ChatGPTはアンケート分析の作業で大きな助けとなってくれる。無料版でできる分析に加え、有料版で可能になる、より高度な分析方法を見ていこう。
有料プラン「Data Analyst」を使うとどんな分析ができる?
ChatGPTの有料プランを利用している場合、高度なデータ分析に対応した「Data Analyst」を使うことで、より詳細な分析が可能になる。
Data Analystは、カスタムチャット作成機能「GPTs」の一つとして提供されているので、まずはサイドバーの「Explore GPTs」からGPTsのストアを開き、「Data Analyst」を探そう。「Start Chat」をクリックすれば、利用を開始できる。
有料プランはファイルのアップロードにも対応しているので、Excelデータをそのままアップロードしたうえで、以下のプロンプトを入力しよう。
【プロンプト】
このExcelファイルは雑貨店の来店顧客を対象に実施したアンケートの回答です。回答の傾向をまとめた上で、当店の強みと弱み、および今後改善すべき点を教えてください。
(ファイルをアップロードする)
データ分析に特化したData Analystでは、選択式設問の回答比率なども比較的高い精度で認識することが可能だ。分析結果に数値が入ることで説得力もグッと上がる。
【回答】
アンケートのExcelファイルを確認し、分析を進めますね。まずはファイルの内容を確認して、どのようなデータが含まれているか見てみましょう。その後、データから雑貨店の強みや弱み、改善点についての分析を行います。
(中略)
顧客の満足度に関するデータの集計結果は以下の通りです:
1.品揃えに対する満足度:
- 普通:30%
- 非常に満足:30%
- やや満足:23.3%
- やや不満:16.7%
(中略)
強み
- 接客態度:顧客の多数が「非常に満足」しており、接客に関しては高い評価を得ています。
弱み
- 商品陳列やレイアウト:16.7%の顧客がレイアウトについて「やや分かりづらい」と回答しており、改善の余地があることが示されています。
- 品揃え:16.7%が「やや不満」と回答しているため、一部の顧客には品揃えが不十分に感じられています。
改善点
- レイアウトの最適化:店舗レイアウトの見直しや案内の改善を行い、顧客が商品を探しやすい環境を作ること。
- 品揃えの充実:特に不満を持つ顧客が感じる品揃えの問題を解消するために、顧客からの具体的なリクエストをもとに商品ラインアップを見直すこと。
次に、商品ラインアップの追加希望やリクエスト内容についても詳しく分析してみましょう。これにより、より具体的な顧客ニーズを理解し、改善策を検討できます。
商品ラインアップ追加希望とリクエスト内容の分析結果
商品ラインアップ追加希望
顧客からの具体的な商品ラインアップ追加の要望が多岐にわたっています。以下は顧客から複数回要望された例です:
- 若者向けのトレンディなアクセサリーを増やしてほしい(2件)
他には、オーガニック製品やエコフレンドリーな商品、特定の食品カテゴリ、文房具などの要望が1件ずつ存在しています。これらのデータから、顧客層に応じた商品ラインアップの拡充が求められていることがわかります。
(中略)
改善点と提案
1.商品の多様化とセグメント別の強化:
- ターゲット顧客層(例えば若者、高齢者、エコ意識が高い人々)に合わせた商品ラインアップの充実。
- オーガニックやエコフレンドリーな商品、地元の特産品など、持続可能かつ地域に根差した商品の導入。
2.店舗環境とサービスの向上:
- カフェスペースの設置やイベントスペースを利用した顧客参加型の活動(ワークショップ、講演会など)を通じて、顧客の店舗滞在時間と満足度を向上させる。
- レジ待ち時間の短縮、商品説明の詳細化、支払い方法の多様化など、顧客体験の全体的な改善。
これらの改善策を通じて、顧客満足度をさらに高めることが可能です。具体的な戦略の立案には、これらのデータをもとにさらに深掘りすることをお勧めします。
改善案の方向性は通常のChatGPTを使った場合と大きく変わらないものの、内容の充実度は段違いだ。具体的な根拠をあげて詳細に記載されているので、実行に移すべきかどうかの判断もしやすい。
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