なぜマックで“客への反撃”が増えているのか いまだ続ける「スマイル0円」との関係:スピン経済の歩き方(1/6 ページ)
マクドナルドの店員が客にブチギレしている様子の一部始終がSNSで拡散され、話題となっている。1月には迷惑客への対応で英雄視されたマッククルーもいたが、なぜこのような事態になっているのだろうか。
「スマイルください」と客に言われた店員さんが「かしこまりました」とニッコリ――。
そんなやりとりをしていたのも、もはや遠い昔。今やマクドナルドの客と店員は、「客に向かってそのナメた口のきき方はなんだ!」「うるせえ、二度とくんな」なんてののしり合うギスギスした関係になり果ててしまったようだ。
先日、「逆カスハラ」として大きな話題になったトラブルのことだ。
マック店員が客にブチギレ、一部始終がSNSで拡散
千葉県にあるマクドナルド柏店で、高齢の男性客を接客していた男性スタッフが「うるせーな! 今すぐ帰れよ! 帰れ!」「おい、表出ろ!」などと激昂(げっこう)して、女性スタッフが必死になだめるという修羅場が発生した。そこに居合わせた人に一部始終を撮影され、SNSで拡散されたのである。
報道によれば、この高齢の男性客はアイスを注文しようとしたところ、マシンが故障をしていると聞いたので、「貼り紙をしたほうがいいんじゃないか」などと指摘したという。
一般的な接客に照らし合わせれば「そうですね、分かりづらくて失礼ました」と頭を下げれば終わる話だが、なぜか店員はブチギレ。しかも一部メディアが報じるところでは、この人物は「マネージャー」だというから驚きだ。
日本マクドナルドはWebメディア『ENCOUNT』の取材に対して、「お客さまにご不快な思いとご迷惑をおかけしましたことを心より深くお詫び申し上げます。今後このようなことがないよう再発防止に努めてまいります」と回答している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
丸亀製麺は“讃岐うどん”の看板を下ろしたほうがいい、これだけの理由
またまた炎上した。丸亀製麺が讃岐うどんの本場・丸亀市と全く関係がないことである。このネタは何度も繰り返しているが、運営元のトリドールホールディングスはどのように考えているのだろうか。筆者の窪田氏は「讃岐うどんの看板を下ろしたほうがいい」という。なぜなら……。
バーガーキングがまたやらかした なぜマクドナルドを“イジる”のか
バーガーキングがまたやらからしている。広告を使って、マクドナルドをイジっているのだ。過去をさかのぼると、バーガーキングは絶対王者マックを何度もイジっているわけだが、なぜこのような行動をとるのか。海外に目を向けても同じようなことをしていて……。
ちょっと前までブームだったのに、なぜ「高級食パン」への風当たりは強いのか
どうやら「高級食パン」のブームが終わるようだ。最近、さまざまなメディアがこのように報じているわけだが、なぜ「高級食パン」への風当たりは強いのか。その背景には、2つの理由があって……。
「有名チェーン店」が店を出す駅、出さない駅を可視化してみた
駅のまわりにどんなカフェチェーンがあるのか。「路線図風に表したらわかりやすいかも」と思い、可視化してみました。
「ゆで太郎」の“弟分”「もつ次郎」が、急成長しているワケ
立ち食いそばチェーン「江戸切りそば ゆで太郎」の弟的存在の「もつ次郎」が急成長している。店舗が増えているのは併設店が多いからだが、シナジー効果を発揮していて……。

