コラム
レジの「立ちっぱなし問題」どうする? 欧州では「座る」スーパーも 効率と働く人の満足度を考える(2/5 ページ)
欧州で見かけることが多い「座りレジ」が、少しずつ日本でも増えてきた。マイナビバイトやベルクの取り組みを紹介しながら、変わり始めた接客の今を探る。
一方、米国でも座りレジを導入している店舗はありますが、2023年に私が米国で視察した小売店では業種を超えて立ちレジが多く、ヨーロッパとは様相が異なっているように感じました。
日本でエコバッグを目にすることも多い米国のスーパー「トレーダージョーズ」、通称「トレジョ」はALDIのグループ傘下ですが、レジは「立ち」です。
米国で人気のD2Cコスメブランド・Glossierのように、Z世代に支持される店舗レジにも椅子はありませんでした。お客さんもスタッフもZ世代の店ではカジュアルな雰囲気もあり、スタッフも座りながら接客しているかと思いきや、接客もレジも立ちっぱなしなのが印象的でした。
「立ってするもの」という固定観念が変わりつつある
日本は、立ちレジが圧倒的に多いのが実態です。椅子に座ってレジ業務をすること自体がナンセンスなのか、これまでレジでの立ち作業について、ほぼ議論されることはなかったように感じます。日本では「レジは立ってするもの」という固定観念が根付いているのかもしれません。
しかし、ここにきて少しずつ「立ちレジや立って接客することはいかがなものか」という意見が出てくるようになりました。例えば、マイナビバイトが2024年3月に、アルバイトの立ちっぱなし問題を解決する珍しいプロジェクトを始めました。
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