仕事の「幸せ度」は、何点か。オープンアップグループ(東京都港区)が4587人を対象に実施した調査結果を発表し、100点満点としたときの平均点は約55点だった。2022年度の調査と比較して約5ポイント、2023年度の調査からは約1ポイント減少し、幸せ度が年々減少していることが分かった。
仕事が幸せな理由として回答が最も集まったのは「労働時間が適切で、残業や休日出勤が少ない」(20.1%)。Z世代に限定すると同項目の回答率は16.2%で、1位は「福利厚生などが整備されている」(17.5%、全体の回答率は16.3%)だった。
仕事で人手不足を感じている人の割合は「強く感じる」(29.0%)と「やや感じる」(31.7%)を合わせて6割超に上った。人手不足を感じた瞬間の1位は「十分な人員がいないため、作業時間が足りない場合」(53.6%)。人手不足が及ぼす問題の改善に必要な策の1位は「人材の育成、スキルアップの機会創出」(40.3%)だった。
所属する企業でDXが進んでいると回答した人は27.3%にとどまった。DXの必要性を感じている人は全体のうち36.8%で、理由の1位は「人手不足の改善のため」(48.6%)。「コスト削減を図りたいため」(39.7%)、「データ活用の最適化を図っていきたいため」(31.9%)が続いた。
10〜50代の4578人を対象にインターネットで調査した。期間は5月25〜29日。
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