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髙島屋グループ、「カスハラに対する基本方針」 を発表 悪質な場合は「出禁」も
髙島屋グループは7月9日、「カスタマーハラスメントに対する基本方針」 を発表した。同社は「お客さまからカスタマーハラスメントに該当する行為がありましたら、本方針に則って毅然と対応いたします」とコメントした。
髙島屋グループは7月9日、「カスタマーハラスメントに対する基本方針」 を発表した。2022年2月に厚生労働省が発行した「カスタマーハラスメント対策企業マニュアル」をもとに、同グループ内でカスタマーハラスメントの定義を改めて定めた。取引先を含む、髙島屋グループで働く全ての従業員が安心して働ける環境を目指すという。
同グループはカスタマーハラスメントに当たる行為として、利用客による暴力や不当・過剰な要求、従業員に対する人格の否定、差別的な発言、従業員の個人情報をSNSへ投稿すること、土下座の要求などを挙げている。
こうしたカスタマーハラスメントに対し、社内では対処方法を学ぶ研修を実施したり、相談窓口を設置したりしている。また、警察、弁護士など外部の専門家との連携を進めている。カスタマーハラスメントをした利用客に対しては、次回以降の来店を断るとしている。さらに悪質と判断した場合は、警察、弁護士などに連絡するなどして対処するという。
同社は「お客さまからカスタマーハラスメントに該当する行為がありましたら、本方針に則って毅然と対応いたします」とコメントした。
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