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佐川急便、「置き配」サービスを開始 「2024年問題」受け再配達削減の動き広がる
佐川急便は9月2日から、荷物の受け取り方法として「置き配」を選択できるサービスを開始する。同様のサービスは日本郵便やヤマト運輸も導入。いわゆる物流の「2024年問題」を背景とした人材不足に対応する動きが加速している。
佐川急便は9月2日から、荷物の受け取り方法として「置き配」を選択できるサービスを開始する。同様のサービスは日本郵便やヤマト運輸も導入しており、いわゆる物流の「2024年問題」を背景とした人材不足に対応する動きが加速している。
同社は現在、個別契約を結んでいる荷主から出荷される一部の荷物のみで、置き配に対応している。9月2日からは個人会員向けのWebサービス「スマートクラブ」内で、従来可能だった配達日時の指定や変更に加え、荷物の受け取り方法で「置き配」の選択が加わる。LINE公式アカウントからも置き配を選択できる。飛脚宅配便、飛脚ラージサイズ宅配便、飛脚航空便が対象。
同社はこれにより、受け取りにおける利便性の向上や、再配達削減によるトラック輸送時のCO2排出量の削減、ドライバー業務の効率化が期待できるとしている。
同様のサービスは、日本郵便は2019年3月から導入している。2024年6月からはヤマト運輸が「クロネコメンバーズ」の会員を対象に開始している。
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