瀬戸内の離島に「3棟の豪華ヴィラ」が登場、名称「360、270、180」の意味は?:2026年開業(2/2 ページ)
NOT A HOTELは、2026年4月に佐木島で開業を予定している「NOT A HOTEL SETOUCHI」について、7月23日に販売を開始したと発表した。
浮島を思わせる「270」と”和”空間の「180」
島北東部の丘から瀬戸内海を見渡せる「270」は、中庭側のプールを中心に、ファイヤースペースや外気浴スペースなどを配置している。間取りは4ベッドルームで、総面積は745.97平方メートル、最大宿泊人数は10人。
建築の外側には瀬戸内の海景が広がり、中心には海や島を模したプールがあるため、まるで浮島を思わせるように“水”の流れに包まれているのが特徴。中庭のポッドの中には、サウナも配備している。
半島の最北部の突き出した岬にたたずむ「180」は、3棟の中で海に最も近い場所に位置する。岸壁を沿うように曲げたことで、どの部屋からも群島のオーシャンビューのパノラマが楽しめるようにした。間取りは4ベッドルームで、総面積は707.61平方メートル、最大宿泊人数は8人。
「和」をコンセプトにしており、中庭の日本庭園では四季折々の木々の姿を楽しむことが可能。ベッドルームにはプライベートな露天風呂やサウナがあり、テラスには水風呂も配備する。
NOT A HOTELは2020年4月に創業。「ホテルではない」という意味の社名は、同社のビジネスモデルと関係している。自社で保有するホテルの部屋をお客に「貸す」のではなく、自社で建築するホテルを「直接売る」というD2Cモデルだ。
数億円のホテルを1棟買い、または年間30日単位のシェア買いで提供している。ホテルを購入した人は不動産としての資産を保有しながら、自分が暮らす場所として使用可能。自身が使用しない期間はホテルとして貸し出し、1日単位で収入を得ることもできる。
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