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タイパ重視のショッピングセンター「そよら」 イオンが続々出店を重ねている納得の背景:長浜淳之介のトレンドアンテナ(5/5 ページ)
イオンリテールが新たに出店を重ねているのが、都市型ショッピングセンター「そよら」だ。7月にオープンしながら、どのような狙いや勝機があるのか探っていく。
小商圏が対象
まだ完成していない店舗も多く、ホームセンター「コーナン」や「マクドナルド」「スターバックスコーヒー」、さらに「かっぱ寿司」など、これからオープンするテナントも多い。アネックス館には公共施設の他、フィットネスや学習塾などが入居している。
ここまで見たように、そよらは半径2〜3キロの小商圏を対象に、日常の生活をサポートする「食品スーパー+ドラッグストア+カフェ・レストランとタイパ型の専門店街と習い事教室」と、必要最低限にプラスアルファしたような店舗が集積した施設といえる。
そよらの効果もあってか、イオンリテールを中心とした2024年2月期のイオンのGMS事業は、営業収益が3兆3893億円(前期比103.7%)、営業利益は283億円(同142億円増)と好調だ。従来の総合スーパー(GMS)とSCの概念を再定義するそよらは、新興の業態だけにまだまだニーズに合わせて進化する可能性を残しており、さらなる発展に期待したい。
著者プロフィール
長浜淳之介(ながはま・じゅんのすけ)
兵庫県出身。同志社大学法学部卒業。業界紙記者、ビジネス雑誌編集者を経て、角川春樹事務所編集者より1997年にフリーとなる。ビジネス、IT、飲食、流通、歴史、街歩き、サブカルなど多彩な方面で、執筆、編集を行っている。著書に『なぜ駅弁がスーパーで売れるのか?』(交通新聞社新書)など。
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