ニュース
外食チェーンの「朝食」競争に新展開 松屋が超えた「200円台」の壁 「朝得プラスワン」戦略の狙いとは(2/2 ページ)
大手牛丼チェーンの「松屋」が朝食メニューを値上げした。外食大手では、200円台の朝食を展開していたが、松屋の最安値定食は300円台となった。代わりに導入した「朝得プラスワン」の狙いとは?
朝得プラスワンの戦略は?
松屋が290円だった玉子かけごはんを330円に値上げしたことで、同チェーンの朝食メニューから200円台の定食はなくなった。競合と比べ、価格面ではやや不利な状況だがどういった戦略を描いているのか。
実は松屋は価格改定を実施したのとほぼ同じタイミングで、朝定食限定でサイドメニューが安くなる「朝得プラスワン」を開始した。7月17日から「朝得生野菜」を150円から100円に、「朝得豚汁」を240円から180円にといったように値下げした。さらに、松屋の朝定食で1番人気の「ソーセージエッグ定食」を他の朝定食と一緒に楽しめるようにした「朝エッグ皿」(180円)も新たに発売した。同社は「追加の朝得サイドメニューでお好みの朝食にカスタマイズできる」とアピールしている。これら施策の狙いとして、同社の広報担当者は「客単価増を見込んでいる」と説明する。
200円台の定食を維持する競合と、お得な追加メニューを訴求する松屋。朝食を巡る競争で、消費者から支持されるのはどちらか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
びっくりドンキー、「990円」朝食の反響は? ホテルのようなメニューを開発した背景
ハンバーグレストラン「びっくりドンキー」は2021年から朝食メニューを本格的に導入している。ラインアップも拡充させており、今年はホテルのような「990円」朝食も発売している。反響を担当者に聞いた。
「290円」朝食を巡る競争が激化!? 松屋は新作「丼」を一部店舗で投入、なか卯は提供時間を拡大
大手外食チェーン各社が卵を軸とした格安朝食を提供しているが、最新の動向はどうなっているのか。



