びっくりドンキー、「990円」朝食の反響は? ホテルのようなメニューを開発した背景:朝食を強化(1/3 ページ)
ハンバーグレストラン「びっくりドンキー」は2021年から朝食メニューを本格的に導入している。ラインアップも拡充させており、今年はホテルのような「990円」朝食も発売している。反響を担当者に聞いた。
ハンバーグレストラン「びっくりドンキー」がモーニングメニューを拡充し、集客につなげている。本格的に提供しはじめたのは2021年で、現在は全国342店舗のうち254店舗に導入(7月末時点)。モーニング時間帯(午前8〜11時)における1日1店当たりの客数は21年と比べて2倍に伸びている。現在の朝食戦略について、びっくりドンキーを運営するアレフ(札幌市)の広報担当者に聞いた。
モーニングメニューを拡充
アレフは新型コロナウイルスの感染拡大により、朝食需要が高まっていると分析。20年4月に一部店舗でモーニングメニューの提供を開始した。朝食を提供することで、これまでびっくりドンキーを利用したことのない層を取り込む狙いもあった。
当初はトーストとコーヒーといったシンプルなメニューだったが、小さなハンバーグ・少な目のライス・サラダで構成される「ミニマムバーグディッシュ」や、ご飯・みそ汁・生卵の「卵かけご飯」など、ラインアップを拡充してきた。
シンプルに見える卵かけご飯だが、細部にこだわっている。例えば、ご飯と卵にかけるのはひき肉のうまみを感じるしょうゆベースのオリジナルソースになっている。これは、びっくりドンキーらしさを出すための工夫だ。
23年1月からは新モーニングメニューの「ドンキースペシャルブレックファスト」(880円)を投入した(一部店舗で価格が異なる、以下同)。プレーントースト、サラダ、マッシュポテト、ベーコン、ソーセージと卵料理(目玉焼きもしくはスクランブルエッグ)をワンプレートに盛り付けたもので、みそ汁・ドリンクを選択可能とした。従来のモーニングメニューと比べると、ホテルで提供されるようなボリュームと華やかさがあるのが特徴だ。
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