速報
敷島製パン、異物混入の「超熟」製造ラインを再開へ 再発防止策も発表
敷島製パンは、パスコ東京多摩工場で発生した異物混入問題に関して、8月10日出荷分から当該ラインでの生産を再開する。X線検査装置の設置など、再発防止の取り組みについても併せて発表した。
敷島製パンは8月6日、パスコ東京多摩工場で発生した異物混入問題に関して、当該ラインでの生産を8月10日出荷分から再開すると発表した。混入原因と再発防止の取り組みについても併せて発表した。
同社は5月7日に、同工場で生産した「超熟山型5枚スライス」に、異物(クマネズミ)が混入していたと発表。該当ラインでの製造を休止し、すでに出荷していた「超熟山型5枚スライス」と「超熟山型6枚スライス」(約10万4000個が対象)の自主回収を実施していた。
専門事業者による調査の結果、クマネズミは資材搬入用設備の昇降路を介して製造場内に侵入し、生地を成型する工程で混入したと推定されているという。
同社は一連の問題を受けて、該当ラインの清掃・殺菌と細菌検査を実施。また、再発防止策として工場外部の巣穴や工場建屋の隙間を全て塞いだほか、監視カメラやネズミ忌避用の超音波発信機の増設、X線検査装置の設置などに取り組んだという。同社は他工場においても、同様の対策強化に取り組んでいくとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
「シーチキン 虫混入動画」で会社側が訴えても、逆にリスクになってしまう理由
シーチキンに虫が購入していたとする動画について、「はごろもフーズ」側が不可解な点があると指摘。SNS上では投稿者へ謝罪を求める声が上がっている。もし虚偽の動画だった場合、メーカー側は信用毀損(きそん)で訴えるべきなのか。
「カエル混入」AIが逃さず発見 食品工場の悩みを解決する驚きの技術とは
カット野菜にカエルが混入し、企業が謝罪に追い込まれるケースが相次いでいる。こうした中、紛れ込んだカエルをAIで検知する画像検査システムが登場した。これまで手作業で異物混入を見分けてきた現場の負担軽減につながる、驚きの技術とは――。
カエル混入の「丸亀シェイクうどん」、生野菜使った2商品を販売休止に 「お客さまの気持ちを最優先」
うどんチェーンの丸亀製麺が新発売した「丸亀シェイクうどん」の一部商品にカエルが混入していた問題で、同社は5月25日、生野菜(サラダミックス)を使用する2商品を当面、販売休止すると発表した。「お客様のお気持ちを最優先し、販売を当面の間、中止させていただくことを決定した」と説明している。

