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アマゾン、ラストワンマイル配送に250億円追加投資 配送ネットワーク拡大と効率化を推進(2/2 ページ)
Amazonは8月7日、ラストワンマイルにおける体制強化に250億円以上を追加投資すると発表した。追加投資により、配送ネットワークの拡大や配送効率の向上、再配達率の削減などを目指す。
再配達削減と配送プログラム拡大で効率化を推進
3つ目は再配達の削減だ。現在、Amazonの商品の置き配利用率は80%以上に達している。Amazonロッカーを47都道府県に4000台以上設置するなど、Amazonの商品を自宅外で受け取ることができるスポットは4万カ所以上に拡大している。
また、委託先ドライバーが配送アプリでマンションのオートロックを解除し、商品を届けるプログラム「Amazon Keyサービス」も開始し、全国20都道府県1万棟以上のマンションで利用可能となっている。今後は、こうしたサービスが利用可能な場所や地域を拡大し、再配達の削減に注力する。
4つ目は、新しいデリバリーステーションの開設に伴い、ラストワンマイル配送に関わる各種プログラムの拡充だ。2019年に開始したAmazon Flexは、個人事業主が自由なスケジュールで配達できるプログラム。2023年から開始したAmazon Hubデリバリーは、地域の中小企業や店舗が隙間時間に配達する仕組みで、1年で32都道府県1000店舗以上が参画している。今後は、物流未経験者向けの起業支援プログラムも開始予定だ。
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