代わりに働いてくれる「クローンAI」とは?【生成AIヒット記事3選】:ヒット記事ダイジェスト
2024年の上半期に読まれた生成AI活用に関するヒット記事3選を紹介します。
生成AI活用が企業や自治体で広がっています。活用レベルは、米OpenAIの「ChatGPT」登場当初の導入フェーズから、近ごろは実践フェーズへと変化。中には社内業務の効率化にとどまらず、顧客体験を一変する高度な取り組みも生まれています。
今回は2024年上半期に読まれた生成AI活用に関するヒット記事3選を紹介します。
(1)AIが仕事を「奪ってくれる」 給与も稼ぐ“社員の分身”を生んだオルツCEOの熱意
AIが代わりに仕事をしてくれる――。そんな夢のような世界が現実になりつつある。生成AIの基盤となる大規模言語モデル(LLM)を開発するオルツ(東京都港区)は、約100人の社員一人一人の「デジタルクローン」を独自に作製。社員の行動パターンや意思決定プロセスを学ばせることで、社員の業務を一部代行できるようにしている。同社の米倉千貴・最高経営責任者(CEO)にインタビューした。後編「AIもいずれ感情を持つ――人間に残された仕事は『不完全さ』にある」と併せてチェックしてみてほしい。
(2)書面の監査業務「25→12時間」に半減 生成AI、旭化成の活用策は?
旭化成は2023年6月に全従業員が公開情報のみ利用できる生成AIシステムを業務導入。同8月には外部に公開していない社内データも検索・回答できるようにした。ある事業部の製造現場では、顧客と監査のやりとりを書面で行う業務が、1件あたり25時間から12時間に短縮されるなどの効果も生まれたという。
(3)生成AI、那覇市はどう活用? 職員も思いつかなかった、AIが提案したアイデアとは
住民の個人情報などデリケートな情報も多く扱う行政の現場。沖縄県那覇市では、2023年12月から生成AIを業務導入した。利用にあたっては活用方針とガイドラインを作成し、慎重に日々の業務活用につなげている。同市はどのような活用を進めているのか。
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