調査リポート
大人の読書実態、「全く読まない」「月に1冊以下」が半数以上に 理由は「時間がない」(2/2 ページ)
フタバは、20〜70代の男女を対象に「大人の読書に関する実態と意識」を調査した。1か月に読む本の冊数を聞いたところ、「全く読まない」と答えた割合が最多だった。
1日の読書時間は?
月に1冊以上の本を読むと答えた人を対象に、「1日の読書時間」を聞いた。最も多かったのは「15〜30分未満」、次いで「30〜45分未満」「45分〜1時間未満」と、1日の読書時間を30分未満に設定している人が多く、短時間でも読書を続けるスタイルが多いようだ。
一方で、1時間以上の読書を習慣としている人は1割程度、3時間以上費やす人はさらに限られていた。
1カ月に1冊以上の本を読むと答えた人に「よく読む本のジャンル」を尋ねた。「SF小説と、ファンタジー小説」(30代男性)、「ビジネス・経済関連」(50代男性)、「自己啓発 エッセイ 実用書」(50代女性)、「歴史もの」(30代女性)など読まれる本のジャンルは多彩で、「小説」「エッセイ」「歴史もの」など、個々の嗜好(しこう)やライフスタイルに応じた選択がなされている傾向がうかがえた。また、「ビジネス関連」「自己啓発」「研究に関連する参考書」などの仕事や学業に関連する本を中心に読んでいる人も多かった。
今回の調査は、20〜70代の男女を対象にインターネットで行った。期間は7月17〜19日、有効回答数は200人。
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