インタビュー
やっぱり、ドンキの免税品は売れている なぜ訪日客が“つい”買ってしまうのか(1/4 ページ)
ドン・キホーテのインバウンド需要の取り込みが好調だ。どのような取り組みをしているのかというと……。
ドン・キホーテのインバウンド需要の取り込みが好調だ。2024年6月期の免税売上は1173億円と前期比で790億円増加した。2015年にオープンした「道頓堀御堂筋店」(大阪市)など、インバウンド強化型店舗の数は全国で40店舗を超えているほか、今後も店舗展開を予定するなど、さらなる成長を見込んでいる。
業績全体を見ても好調に推移している。ドン・キホーテを展開するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)の売上高は2兆951億円(前期比8.2%増)、営業利益は1402億円(同33.2%増)と、35期連続の増収・営業増益を達成した。その中でも、目を引くのが免税売上の伸びだ。
PPIHの執行役員で都市繁華街型(インバウンド)業態の責任者である川下泰史氏は「訪日客に評価していただき喜ばしく思う」としつつも、「満足度や来店動機の向上など、改善の余地は十分にある」と語る。
コロナ禍が終息し、インバウンド需要の回復に伴って、ドン・キホーテでも顧客層に変化が生じている。以前は中国からの訪日客が40.5%を占めていたが、現在はその比率が縮小し、代わりに米国などからの訪日客の割合が増加しているという。
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