“閉店ドミノ”の「ドミノ・ピザ」が、さらに「苦戦」しそうなワケ:スピン経済の歩き方(1/7 ページ)
2023年に国内1000店舗を達成していた「ドミノ・ピザ」の閉店ドミノが話題になっている。好調から一転、なぜこのような事態になっているかというと……。
2023年に宅配ピザ業界で初めて1000店舗を突破したドミノ・ピザで、「閉店ドミノ」と呼ばれる現象が話題となっている。
ネットやSNSで8月4日、18日、25日を中心に、各地のドミノ・ピザが閉店したという情報が多く寄せられている。
ざっと検索しただけでも8月4日は、かすみがうら千代田町店、秋田仁井田店、青森観光通り店、盛岡南店。18日は、大分仲西町店、川越宮元町店、川口桜町店、久留米上津店。25日は小田原中里店、館林店、フレスポ鳥栖店、播磨町店などの「閉店情報」が見つけられた。
ただ、この現象はしばらく前から起きていた。例えば山形県では2024年5月19日、山形南館店、酒田山居町店、米沢金池5丁目店の3店舗が閉店したことで、「山形県内にドミノ・ピザはゼロ」という状況になり、話題を呼んだ。
ちなみに、今回の閉店ラッシュで「県庁所在地にドミノ・ピザはゼロ」という事態も起きている。青森市では2024年5月19日に青森市役所前店が閉店し、残されたのは青森観光通り店の1店舗だけになっていたが、先ほど述べたように同店も8月4日に閉店してしまった。
ドミノ・ピザといえば、業界トップシェアを誇る人気店だ。「1枚買うと2枚無料!」など攻めたキャンペーンなどで知られ、2023年のクリスマスにはあまりにも注文が殺到し過ぎて「炎上」したことも記憶に新しい。そんなイケイケのイメージらしく、2033年までには2000店舗という強気な目標も掲げていた。
そんなドミノ・ピザで、なぜここにきて「閉店ドミノ」が起きているのか。
結論から先に申し上げると、本国の方針だ。
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